令和3年各企業様の新年祈願のご案内

謹啓
向寒の候、有縁の企業各社の皆様に於かれましては、社員の皆様と共に日々ご業務精励の御事と大慶に存じ上げます。

本年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、現在に至りますまで世界中が生活様式の変化を求められ、未だ不安とストレスを抱えたままの毎日を余儀なくさせられております。年が明けたとしても、感染拡大予防に配慮しながら生活と経済の両輪を前に進めて行かなければならないものと思われます。

黒髪山の本山であります京都旧嵯峨御所大覚寺は平安時代の疫病流行の際に、嵯峨天皇様が般若心経を写経なされ、弘法大師様は護摩を焚いてご祈祷なされた霊跡であり、その折の般若心経は勅封となって現在に伝わっております。平成最後の年には現在の天皇陛下も国民と共に寄り添う心を大切に想われ、その般若心経を拝されるために大覚寺に行啓なされました。黒髪山大智院は、その歴史伝統を伝える寺院であります。

人々の平安を願う心、ご家族や社員を大切に想うお心をどうぞ新年のご祈願という形で、社内の全ての方々と共有頂き、社業の発展を期して頂ければ幸いと存じ、謹んで新年ご祈願の御案内を申し上げる次第でございます。

謹白

護摩祈願

黒髪山護摩堂のご本尊様は1200年以上前に当山開創の際に弘法大師さまが自らのお爪にてお刻りになられたお不動様です。
このお不動様に願い事を祈るときには、古来からお護摩というご祈願が行われます。これは弘法大師さまが唐(現在の中国)から伝えた真言密教最高の秘法です。

お護摩とはお不動様を本尊とし、その前に壇を設け、いろいろな供物をささげ、護摩木という特別な薪をたいて本尊に祈る秘法です。お護摩の火はお不動様の智恵を象徴し、薪は煩悩を表しています。僧侶は薪という煩悩を、お不動様の智恵の炎で焼きつくし、人々の願いを清らかな願いとして嵩め、成就される事を祈ります。 

大般若祈願

大般若経(だいはんにゃきょう)」は、今から約1600年前に玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)という名の中国の僧侶によってまとめられた、六〇〇巻からなる仏教の経典で、当時の中国からインドまでを旅して持ち帰った、多数の経典をまとめた物のひとつだと言い伝えられています。日本では聖徳太子が仏教を広めて以降、今日まで様々な願いが込められ転読されてきました。

大般若経(摩訶般若波羅蜜多経)の経文を転読することにより、その功徳をもって、七難を即滅し七福を招福するご祈願です。転読とは大きな声を出し経文を次々に読み上げていくことを言います。