令和5年1月2日。正五九の奥之院参拝です。
黒髪山の院家(住職)は、正月・五月(八十八夜)・九月には黒髪山(武雄市山内町)に参拝する事が約束となっています。
黒髪山には古くから霊山としての信仰があり、弘法大師さまが肥前松浦の郡(現在の平戸市田浦)から中国に出航なさる折に、黒髪山大権現に渡航安全を祈られたと伝わります。
中国からお戻りになられた弘法大師様が博多の観世音寺に留まっておられた際、満願成就のご報告のために再び黒髪山に登峰なされた事が当寺院の開基となっています。
その後、時代は下っても黒髪山の信仰は大変なものがあったようで、毎年八十八夜の黒髪山詣りに各地から多くの参拝者が訪れる事に目をつけた有田焼の窯元さんたちが、日頃は売り物として難しい半端物を店頭に並べた事が、現在も有名な有田陶器市のきっかけとなったと云います。
明治期の火災によって、寺院は佐世保に移転しましたが、霊峰黒髪山は今も武雄市山内町にそびえております。そして、黒髪山の住職が正五九の奥之院参拝を欠かせることはありません。
〒857-0864
長崎県佐世保市戸尾町9-8
【窓口】9:00~17:00
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