正五九の黒髪山参拝

正五九の黒髪山参拝

正月・五月・九月は黒髪山の院家さんは肥前黒髪山に参拝する事が不文律となっています。

1200年前に現在の武雄市黒髪山に弘法大師様がご登峰になられたと伝わりますが、実に武雄鍋島藩の庇護のもと、黒髪山を中心とした真言宗の一大勢力が江戸時代を経て明治まで続きました。

武雄鍋島家のご祈願所として栄えた黒髪山は江戸時代、京都大覚寺の親王様とご縁があり、大覚寺の頭塔「大智院」を下賜されました。

このため、黒髪山のご住職さんを今でも「院家さん」とお呼びします。

黒髪山は往時、たくさんの信仰を集め、特に八十八夜の黒髪山詣では賑わいを見せ、その参拝者たちに対して有田の窯元さんたちが、店の半端物を店頭に並べて安く売った事が、後の有田陶器市の源流になったと云われます。

今も山頂には鎮西八郎為朝の大蛇退治の伝説が残る天童岩がそびえています。